体外受精しか道はないの?卵管閉塞だと診断されたら
不妊治療をしていく中で、検査を重ねるうちに、
貴方がもし「卵管閉塞」と診断されたら。
残っている治療法法は、「体外受精」という
考えしか今までありませんでした。
でも、それは昔の事。今は医療が進歩し、
新しい不妊の治療法、FTカテーテル
という器具を使って行なう
卵管鏡下卵管形成手術と呼ばれる治療法です。
この治療法の良いところ、
今回はたくさん紹介していきますよ!
卵管鏡下卵管形成手術とは?
米国のImagyn社が開発したFTカテーテルという器具を
使って行なう手術の事です。
この方法は、慶応大学医学部産婦人科の先生が中心に
1993年に世界に先駆け不妊治療に初めて応用されたのです。
この方法は、日本でしか治療を受ける事ができない、
独創的な手術の方法なんですよ♪
この方法を使うと、体外受精や、マイクロサージェリー手術しか
方法が無かった患者さんにも自然妊娠という道が開ける
とてもすばらしい手術です。
また、保険の適用内になるので、
経済的な負担が少なくその点でもとても明るいですよね!
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良い点はどんなところ?
卵管鏡下卵管形成手術の良い点ですが、
今までは、マイクロサージェリーや体外受精しか
方法が無かった患者さんに新しい自然妊娠の道を
作る事ができる手術と言う所がとてもすばらしい点でしょう。
マイクロサージェリー手術を行なっても、
成功率が5%から15%と低い事、またお腹を開ける手術のために、
何度もする事ができません。
体外受精も、誘発剤を使うので毎月毎月、できるものでもありません。
体外受精は実費のため、20万から50万という費用がかかりますので、
経済的な負担も大きいのが難点でした。
しかし、卵管鏡下卵管形成手術は、
お腹に細いカテーテルを刺して行なうので開腹の必要もなく、
体にかかる負担を最小限にとどめてくれます。
また、健康保険が認められているので、
体外受精に比べて安くなりお財布にも優しい。
一度、卵管が通ってしまえば、
これから次の妊娠も自然妊娠を望める確率がぐんと上がります。
どのような手術なの?
FTカテーテルによる卵管形成術とは、
子宮の中で卵管の入り口にFTカテーテル(細い管)を挿入し、
その先から細長い風船を膨らませながら卵管の中を推し進め、
つまりや癒着を取っていくという治療法です。
全身麻酔で行なう病院が多く、3日から1週間の入院が必要になります。
卵管閉塞を診断されてから体外受精にステップアップするまでの項目
・両側の卵管溜水症で、手術ができないとき
・両側の卵管質部の閉塞で、手術をしても卵管が通らない時
・卵管開口術や、卵管形成手術で卵管が経過したにもかかわらず、
1年妊娠しなかった時
・両側の卵管溜水症が卵管全長に及んだ時
・卵管閉塞があるか、年齢が40歳以上の時
この症状や、状態のときは、体外受精にステップアップする事を考えましょう。
人工授精を試みたが妊娠の兆候が見られない時、
次は体外受精と言われてしまうのがいままででした。
しかし、体外受精はなんだか大事だし、お金もかかる。
この部分で、治療を諦めていた人もたくさんいらっしゃったのだと思います。
しかし、卵管鏡下卵管形成手術は費用も少しお安いですし、
体の負担も少なくて済みます。
人工授精から、体外受精の間のステップとして考える方もいらっしゃるようです。
気になった方は、一度かかりつけの先生にご相談されるとよいでしょう。
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